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利用者本位

【フェルトニーズ】利用者の希望、欲求
利用者「歩くのは面倒くさいから車いすで過ごしたい・・」

【ノーマティブニーズ】援助者のするべき事、介護方針等
援助者「車いすを利用したら歩行機能が低下してしまう・・・」

現場スタッフは、この二つのニーズについて判断しなければならない場面が多々あると思われるが、専門職としてどう対応していけばよいのか・・・

「利用者本位」という言葉の解釈次第では、フェルトニーズこそが何より大事だ!という事になってしまいそうであります。
しかし、利用者の訴え=利用者ニーズと早合点してはいけないのです。
利用者の心身状況、家庭環境、交友関係、サービスの利用状況など、多方面からアセスメントすると、本人の訴えが必ずしも本来の利用者のニーズでは無いことに気づくことがあります。
むしろ、本人が語らないところに本当のニーズがあったり、本人が気づかないところに別のニーズが隠れていることがよくあります。
専門職として、利用者の主観的ニーズと客観的ニーズ、見えるニーズと見えないニーズをすり合わせ、自分の事業所がそれに対して、どのような範囲で、どのような支援ができるのかを考える必要があります。

利用者の訴えを傾聴することは大切ですが、それに振り回されず、専門職としてのアセスメント力を磨いていくことが本当の意味での「利用者本意」の支援につながります。(けあサポ一部抜粋)
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